建築様式の素晴らしさ
いつも、思う事があります。
現代は色んな材料や技術があるので、逆にそれが邪魔をするのですが、
過去の昔の人達が創って残した建築ほど、合理的で理に叶い、人を魅了するモノがたくさんあります。
それって、何も無かった時代に
太陽の向き、風向き、方角を考えて家の形を考えるのが
結果一番シンプルで理に叶いそして心地良く
そこに雨を凌いだり、風を凌いだり、暑さ寒さを凌いで行く手段を
デザインで補っていけば、住まう人も通りすがる人も魅了する
素敵な建築が出来るんじゃないかなぁ…って思います。
例えば…
地中海に降り注ぐ灼熱の太陽を遮るのに一番有効だったのが瓦。だからスパニッシュ様式は瓦屋根の家…
海賊が多く、家に侵入されない様に1階の窓にはアイアンの格子。2階の窓にはFIXの丸窓。
スパニッシュ様式の根源がそこにあります。
18世紀、ロンドンなどのイギリスの都市に人口が集中し始めた…。
狭い土地に効率よくたくさんの人が暮らせる建築が求められ、タウンハウスやテラスハウスが発達する。
画一的な間取りを並べて行くのに単純で、左右対称なシンメトリーなデザインは集合住宅のプロトタイプとなり、ジョージアン様式は息吹を上げた…
絵になる建築って…理由がある、風土に馴染んだ歴史がある。
理由がある家って、物語がある家って…合理的で理に叶い、使いやすくて楽しいです。
世界の伝統的な建築様式の歴史の中には、そんなで素敵な建築がたくさん溢れているのです。
だから私達もそんな建築を目指して行きたいのです。